【小説家になりたい方必見!】小説家に聞いたデビューの仕方や仕事内容 | それがクリエイター!

【小説家になりたい方必見!】小説家に聞いたデビューの仕方や仕事内容

いえぽぬZ

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はじめまして。「いえぽぬZ」と申します。

十年ほど色々な商業媒体で小説の仕事をさせて頂いている他、ライターとしても雑誌やネットメディアなどに寄稿させて頂いております。

まだそれほど収入としては多く得ているわけではありませんが、子供の頃から大好きだった本に関わるお仕事、それも文章を書いて多くの方に何かを伝えるということをして報酬を得られるということは本当に嬉しく、厳しさもありますが楽しいものです。

今日は小説家という職業に就くにはどうすればいいか、どういったやルートがあるのか、等々に関することをお伝えしていきます。できるだけ多彩なコースを紹介していくつもりですので、何らかの参考にはなるのではないかなと思っております。

1、一言で言うとどんな仕事?

様々な「お話」を書いて原稿料や印税を得ていく職業です。ショートショートから単行本十冊分以上まで、作品の分量や報酬にも大きな差がありますが、うまくヒットすれば出版物がベストセラーになり多額の印税が入ってきたり、作品がドラマやアニメなどになったりする場合もあります。

2、詳しい仕事内容は?

電子書籍形式も含めて「書籍」を出すという形になると、「出版契約書」が取り交わされることも多く、よりシビアな話になってきます。自由に見える小説ですが、様々な制約のもとで人の目に触れる形になっているのです。

また、特に経済小説やトラベル・ミステリーなどのジャンルを執筆する際に言えることですが、足を使った取材や多くの資料の読み込みといった、作品のディティールを高めていくための努力は常に欠かせませんし、どんなに注意しても起こり得るミスにベストな対応ができるような連絡対応の早さなども要素としては重要になってきます。

ショートショートから大長編まで一口に小説と言っても分量は様々ですが、世に出した長編作品が人気を博した場合、次々と続巻を出すことにもなっていくので、特にライトノベル作家を目指すなら、単行本換算で十冊、四百字詰め原稿用紙換算で二~三千枚を超えるようなボリュームでも破綻させず書き切るだけの構成力が必要になってくるかも知れません。同時に、短編でも長編でも書けるといった柔軟性が重要視されることもあります。

また新規参入が漫画家やイラストレーター等々に比べてやりやすい職業であり、あらゆる経歴を持った、年齢性別を問わない新人たちがどんどん入ってくるジャンルでもあります。ですから、デビューのチャンスはどこにでも転がっている反面、いつでも弾き出されてしまうリスクも存在するため、プロは常に意欲を持って新たなことにチャレンジしていく必要があるのです。

3、未経験からでも大丈夫?

小説家という職業は、創作関係の中では特に未経験者がすぐにプロになりやすい職業と言えます。

もちろん、ドラマの脚本などの執筆に携わっていたり、編集者として小説出版業務の現場を知っていることが有利に働くことはありますが、ほとんどの新人賞受賞作家は、プロとして文章を書いたことがなかったという方で占められています。

ただ、もちろん文章を書くという専門的な仕事を始める以上、いくらかの準備期間は必要になってくるのが一般的ですし、またあった方が良いとも言えます。

公募に挑戦中といった形になってしまうため外からは見えにくいですが、長く活躍されている小説家の中には、数十回以上もの落選を経験されている方も少なくありません。

諦めずコツコツと積み重ねることが重要かと思います。

4、資格は必要?

小説家になるにあたっては、必要は資格は皆無です。

ただ、あらゆる専門的な知識や、珍しい資格を取った時の苦労や嬉しさなどまでも作品に反映させられるのが小説の世界ですので、どんな資格を持っているにせよ無駄になるということもまた無いのではと思います。

5、どんな知識・技術が必要なの?

とにかく一定の「読める」形で小説を仕上げるだけの技術や経験は必須です。

一口にプロと言っても百人百様で、流麗な文体に魅力が凝縮されている方もいれば、決してうまいとは言えない文章ながらも抜群のテンポと自らの経験でグイグイと読ませる方もいますが、起承転結や文章のテンポといった基本的な小説技法の習得からやや専門的な小技まで、練習しておいて損はないのが文章のテクニックだと言えます。

プロである限り毎日付き合っていくのが自分の文章力ですので、できるだけ幅を広げておくようにしたいところです。

同時に常に資料に目を通し、時間があれば自分で取材にいくといった、作家的な習慣を身につけることも地力の養成には役立ちます。

6、就職先にはどんな場所がある?

受賞作品の出版化を確約しているような公募新人賞を行っている会社を目指すのがセオリーの一つです。

非常に多くの応募が集まり競争率は高いものの、もし受賞すればいきなり長編作品を引っさげてのデビューという形になり、受賞賞金のみならず印税収入までも見込めるなど、大きなメリットが目白押しで、さらに人気が出ればアニメ化、ドラマ化などの快挙も見えてきます。

最近ではネットサイト経由での書籍化という話も増えてきましたが、電子書籍化やWEB掲載を狙っていくという手もあります。

そうした原稿を扱う会社は先に述べた公募新人賞を行っていないことも少なくありませんが、本質的にいい新人が欲しいのはどこも一緒であり、ホームページなどで新人募集を行っていることがあります。

特に書店で見慣れないレーベルの電子書籍を見たといった時は、出版社の名前で検索をかけてみるなど、情報を仕入れていくと良いでしょう。

7、年収はどのくらい?

多くの小説家志望者が目指す、有力な専業作家となると、二月に一冊、年に六冊もの新作を世に送り出すということがありますが、その作品の定価が五百円の文庫本で印税が一割、初版発行が二万部だと仮定すると、印税収入は年に六百万円になります。

もちろん、作品がベストセラーになればこの額はさらに跳ね上がりますし、ドラマやアニメになる際の許諾等々でも多額のボーナスが見込めます。

一方、短編小説の場合は、原稿料ということになりますので発行部数には関係なく、また、貰える額自体も長編に比べれば当然ずっと少なくなりますので、色々なところで執筆していくことになりますが、常に採用されるわけではなく、人によっては副業としてライターをやり、その一部として小説を書く、という選択肢を取っている人も少なくありません。

専業作家として安定して身を立てるならば、短編の仕事も重要ですが、長編であれ短編集であれ、何らかの形で定期的に紙媒体で印税が入る立場になりたいものですし、でなければ兼業の方が無難だと思います。

8、学校に通う必要はある?

学校や養成所に入って勉強する必要は特にありません。

経歴がどうであれ原稿が優れていれば採用され、報酬が貰えるのが小説の世界だとも言えます。

ただ最近は創作技法を専門に教える学校も増加してきており、そうしたスクールの中には非常に多くの実績を誇るところもありますので、将来の人脈作り等々のところまで考えておくと、行って損はないと言える部分が増えてきたように思います。

もちろん、タダで勉強できる小説のために学校に行く以上相応の集中力を持って臨むことが大事になってきますし、クラスメイトたちの中で抜きん出るぐらいの力量や気持ちを持ち続けることがデビューに向けては重要です。

しかし、自分よりも優れたひとがいたからといって気後れする必要はどこにもありません。

9、小説家・ライトノベル作家になるためには

学歴も職歴も関係ない世界ですが、それだけにまず、数百枚以上の長編でもキッチリ完成させる根気と、人を楽しませる何らかの長所がなければプロにはなりにくいです。

他の創作関係の仕事と比べても間口が広い分競争相手も多いので、各方面から情報を仕入れて質を上げていくという基本を押さえていかないと基準に達するのは難しいとも言えます。

また、ミステリーなら発想力と知識が、歴史・経済をテーマにした小説なら取材力が作品の質に直結するといった具合に、書くジャンルによって必要な能力が大きく異なることも覚えておく必要があります。

「作風」や「ウリ」として将来役に立つ要素を身につけるためにも毎日根気強く原稿や本に向かって自分を高め続ける努力をして行きましょう。

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